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メニュー 第1章 ビタミンについての基礎知識 第2章 目と肌のビタミン、ビタミンA 第3章 お互いに協力し合って代謝に重要な働きをするビタミンB群 第4章 美容だけでなく、さまざまな働きで注目を集めるビタミンC 第5章 脂溶性という共通点はあっても、それぞれ独自の働きをするビタミンD・E・K 第6章 健康を保ち、不快な症状を解消するためのビタミン活用法 第7章 ビタミンをとるための2つの方法とビタミン剤の上手な利用法 第7章

ビタミンをとるための二つの方法とビタミン剤のじょうずな利用法 1.ビタミンのとり方は2タイプ。 うまく組み合わせるのがポイントです 2.食品からビタミンをとるときのポイント 食品の選び方、調理法に工夫が必要です 3.ビタミン剤を利用するときのポイント(1) 素人判断で大量に飲んではいけません 4.ビタミン剤を利用するときのポイント(2) 効能書きに指示された量を守って飲みます 5.ビタミン剤を利用するときのポイント(3) 食事をおろそかにしないでください 6.ビタミン剤の知識(1) 医薬品のビタミン剤と健康食品の"ビタミン剤" 7.ビタミン剤の知識(2) どんなビタミンが含まれているかの見分け方 8.ビタミン剤の選び方のコツ 1.ビタミンのとり方は2タイプ。 うまく組み合わせるのがポイントです ふつう、毎日、いろいろな食品(たとえば1日に30品目)を、正しく調理して、まんべんなく食べていれば、ビタミンは 十分にとることができます。これが、ごく自然な形のビタミンと私たちとの関わりでしょう。こうした意味で、ビタミン剤から とるという方法は、本来あくまでも補助的なものです。いうまでもなく、ビタミン剤をとって食事をしないでは栄養失調に なってしまいます。食品派は正論ではありますが、どうしても偏食せざるをえない現代では、ビタミン剤利用派を いちがいにとがめるわけにはいかないでしょう。正しく食事をとると同時に、必要に応じ、その補助として正しく ビタミン剤を利用するというのが、ビタミンとのじょうずなつきあい方だと思います。 2.食品からビタミンをとるときのポイント 食品の選び方、調理法に工夫が必要です まず食品からビタミンをとるときにたいせつなのは、食生活のチェックと改善です。その際、次のような点に 注意してください。 人工的な栽培による野菜のビタミン不足 植物にとって不自然な ハウス栽培などによってつくられる野菜は、どうしてもビタミンが減少しがちです。たとえば、キュウリのビタミンC 含有量は露地もの22mg(100g中)に対して、ハウスものは9mgというデータがあります。野菜はできるだけ自然に 近い状態で栽培されたものを選ぶようにしましょう。 調理の際にもビタミンは失われる 各章ですでにお話ししましたが、ビタミンは調理の際に失われます。調理の際の一般に見込まれる損耗率の 大体の目安は、A=20%、B1=30%、B2=25%、C=50%(四訂食品成分表による)本書の各章で紹介した損耗率の 少ない調理法のコツを参考にして、じょうずに料理してください。 体質・年齢によって消化吸収率が違う 食物として口から入ったビタミンは、十二指腸や小腸から吸収されます。しかし、年をとると、この吸収力は落ちます。 65才以上になると、その吸収力は半分に減るといいます。その上、年をとると、歯が悪くなったり、食も細くなるので、 食べ物からとれるビタミンの量も減ります。そこで、ビタミンが豊富に含まれた材料を選ぶ工夫が必要になります。 3.ビタミン剤を利用するときのポイント(1) 素人判断で大量に飲んではいけません ビタミン剤の利用でたいせつなのは、大量に飲みすぎないこと。第1章でお話ししたポーリング博士の著書がきっかけと なって、メガビタミンがブームになったことがあります。メガビタミンとは、ビタミンの大量服用のことです。その量は 所要量の数十倍から数百倍。ポーリング博士はその著書の中で「ビタミンCを大量にとるとカゼを予防できる」 「ガン患者にも延命効果を発揮した」と書き、ビタミンC大量摂取を唱えました。ところが、これに対し、1985年(昭和 60年)11月、わが国の厚生省と健康・体力づくり事業財団が作った、ビタミンCやEのとり過ぎに注意を促すパンフ レットの中では、「ビタミンCについて世界各国でいくつもの試験調査が行われた結果、カゼに有効という成績は 得られなかった。現在、米国ではカゼとビタミンCの関係は公式に否定されている」と記すと同時に、ガンへの効果に ついてもアメリカのある医療施設が発表した予防効果を否定する報告を取り上げ、「アメリカ医学界はこの報告を 高く評価する一方、ポーリング博士らの報告は科学性に欠けると判断している」と記しています。一般に、ビタミンの 働きは、細胞レベルなどではかなりわかってきましたが、人間の生理の仕組み全体では、まだまだ未解明の部分が 多いといわれます。それなのに素人療法で、たとえばビタミンCを、ただやみくもに1日の所要量の何百倍も飲む のは感心できません。確かにCには過剰症はないといわれますが、純度100%近くのアスコルビン酸(ビタミンC)は、 もはや薬物です。薬は基本的には毒だということを忘れてはいけません。本来は栄養素であるビタミンも、大量に 服用すれば毒にもなりかねないのです。事実、先ほどのパンフレットによれば、Cを大量にとると肝臓の機能の 一部が低下するという研究がある、と述べていますし、軽い胃腸障害を起こしたり、乳幼児はC依存症になり やすい、ともいわれています。また、アスコルビン酸はそれ自体酸性物質ですから、胃酸の分泌が多い人や、 十二指腸カイヨウのある人には、好ましいとはいえません。ちなみにビタミンEについても、過剰症は確認されて いないとされていますが、先ほどのパンフレットによれば、市販のE剤を使っている人の中には湿疹、かぶれ、 下痢などを起こしている例があることを述べています。また、大量にとると、血液を凝固させる働きのあるビタミンKと 拮抗して、出血が止まりにくくなることが明らかにされています。 4.ビタミン剤を利用するときのポイント(2) 効能書きに指示された量を守って飲みます 前項でお話ししたような素人判断による無茶な大量摂取は論外として、では、ビタミン剤などはどのように飲めば よいのでしょうか。水溶性のビタミンに関していえば、吸収率や利用率を考えると1日の所要量の2〜3倍が適量と いう意見もあります。ただ、ビタミン剤は1錠あたりのビタミン含有率がメーカーによって違うので、計算するのは 面倒でしょう。常識的な意見かもしれませんが、やはり、そのビタミン剤に付いている効能書きに示された量を守る ことがいちばんです。なお、持病がある人が長期的にビタミン剤を利用しようとするときは、たとえ補助的な栄養 補給のためではあっても、いちおう医師と相談して指示を受けたほうがよいでしょう。 5.ビタミン剤を利用するときのポイント(3) 食事をおろそかにしないでください ビタミン剤の利用はあくまで補助的なものです。ビタミン剤を飲んでいるからといって食事をおろそかにしたり、 嫌いな食品をとる必要はないなどと思わないこと。というのは、ビタミンを効果的に働かせるには、やはり微量 栄養素であるミネラルが必要だからです。 たとえばビタミンB1は、 ミネラルのひとつマグネシウムが不足すると、本来の作用を発揮できません。B1が体内で作用するためには 酵素が働かなければなりませんが、この酵素反応に関与しているのがマグネシウムだからです。食物には、この マグネシウムのようにビタミン以外にもさまざまな微量栄養素が含まれており、それらがビタミンと関連して相乗作用を していることを忘れないでください。 6.ビタミン剤の知識(1) 医薬品のビタミン剤と、健康食品の"ビタミン剤" これまで単にビタミン剤といってきましたが、実はビタミン剤と総称されるものは、2つに大別できます。ひとつは 医薬品としてのビタミン剤、難しくいうとビタミン主薬製剤です。もうひとつは医薬品ではありませんが、非常に医薬品に 似ているビタミン食品です。 ビタミン主薬製剤は、厚生省によって一般用医薬品(大衆薬)のビタミン主薬製剤製造承認基準が決められています。 つまり、どういう配合ならビタミン剤として認可されるかの基準があるわけです。しかも、新製品の場合、たとえば 効果・効能が証明されなければ、認可=発売にはなりません。これはきわめてむずかしいといわれています。また、 ビタミン主薬製剤は、薬事法による基準にしたがって、内容成分とその量、用法、用量、効能、適応症の表示が 義務付けられ、また表示することができます。 一方、いわゆる 健康食品(栄養強化食品、栄養補助食品など)と呼ばれるビタミン食品は、一般に、成分量などの基準が明確で なく、その代わり用法、用量、効能をうたえません。薬事法によれば、原則的に医薬品と紛らわしい形状などを とることは許されていませんが、似ているか似ていないかは、結局、解釈の問題であるため、薬っぽさを売りたい メーカーは、似ていないと解釈できる範囲で、できるだけ医薬品に近い形や包装を選択しがちです。つまり、医薬品の ほうはかなり厳しい管理と制約のもとで生まれるのに、健康食品は内容表示もまちまちで野放しといってもいい 状態なわけです。そこで、これら2つの違いを見分けるポイントですが、医薬品は、薬局や薬店のみで販売され、 商品のパッケージには「医薬品」と明示され、使用期限が表示してあります。それ以外のものは医薬部外品、 つまり健康食品と思えばまちがいはありません。なお、健康食品については、(財)日本健康食品協会の認定品 (認定マークが付けられる)を選ぶことがひとつの目安になるといわれます。これは、健康食品のいわば交通整理の ために設けられた制度で、86年8月から規格基準が公示されました。あくまで業界の自主規制ではありますが、 審査内容は厳しく信頼性は高いといわれています。 7.ビタミン剤の知識(2) どんなビタミンが含まれているかの見分け方 ビタミン剤のパッケージの成分表示や効能書きのどこをみても、たとえばビタミンAとかCとか記されていません。 これは、すでにお話ししたように、各ビタミンは化学名を持っており、医薬品の含有成分は化学名で表示される ためです。上に、よく使われる表示を紹介しておきました。なお、ビタミン剤の成分表示に誘導体という文字を 見かけることがあると思います。これは簡単に言うと、ビタミンとしての作用を変えず、その性質などを変えたもの です。たとえば、水溶性でも化学変化で誘導体を作り出し、油に溶ける型にできるわけです。同じように、脂溶性でも 水溶性に転換できます。 8.ビタミン剤の選び方のコツ ビタミン剤には総合ビタミン剤をはじめとして、さまざまなタイプがあります。 この項では、これら各種ビタミン剤のじょうずな選び方のコツをご紹介しましょう。 目的をはっきりさせます ビタミン剤を利用するのは何のためか、自分には何が必要か、それをどうとるのかをしっかり把握してから 選びましょう。 栄養補助には総合ビタミン剤を選びます 食事のアンバランスに よるビタミン不足が気になるなら、総合ビタミン剤を飲むのがいいでしょう。 ビタミンBはB群複合剤を選びます ビタミンB群は協力して働きます。B群のひとつだけをとりすぎると、他のB群といっしょに排泄されて、他のB群が 不足するということがあります。主なB群を含んだ複合剤を利用しましょう。 ビタミンC剤は3カ月以内に飲める量を選びます ビタミンCは酸化されやすいので、開封後3カ月以内に飲んでしまうようにしましょう。 ビタミンE剤はα-トコフェロール表示かどうかを見ます ビタミンEの化学名はトコフェロールで、これにはα、β、γなどの種類があることはすでにお話ししました。中でも 人間に最も効果があるのはα−トコフェロールです。Eを買う場合はαがどのくらい含まれているか、つまり純度を 成分表示で調べてから買いましょう

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